7月に群馬県館林市で行われている花火大会です。
筒から火柱を噴出させる手筒花火がメインの花火大会で、打ち上げ花火とはまた違った撮影が楽しめます。
手筒花火とは
はじめに手筒花火についてまとめておきます。
- 黒色火薬を詰めた筒を抱え、火柱を真上に吹き上げる花火
- 消火寸前に底から抜けた炎が地面に噴き出す(「ハネ」と呼ばれる)
- 火薬の量によって種類が分けられており、館林では1,3,5斤の3種類
- 点火からハネまでは1斤が約20秒、3,5斤が約30秒
撮影は点火後に抱え終わって吹き上げている最中と最後の「ハネ」を狙います。それに加えて、火の粉を流すかどうかでシャッタースピードを選択します。
撮影した写真
撮影時の設定を載せているので参考にしてください。(全て手持ちで撮影しています。)
撮影場所の詳細などは後述します。

基本的にシャッタースピード固定で連射して撮影していきます。スローシャッターで撮影すると火の粉が流れて、降り注ぐような写真となります。
火の粉を流すには0.4sくらいまでがよさそうです。

こちらはシャッタースピードを速くしたものです。火の粉が散っている感じになり、肉眼で見たときに近い写真となります。





ハネはタイミングが分からないので、点火してからある程度経ったらバッファに気を付けて連射します。
炎が噴き出した後は筒を横に動かします。


1/125s前後が炎が噴き出す感じと火の粉の軌跡が両立できるかなと思います。
逆にスローシャッターにすると、火の粉が地面に飛び散る様子を撮ることができます。
この辺は被写体ブレも考慮しつつ、好みの塩梅を探る形になりそうです。
撮影スポットについて
会場
会場は大まかに下図のようになっています。
観覧席は座っての鑑賞で三脚の利用不可、三脚を使う場合はカメラ席で立ち見になります。
シートや三脚で場所取りは可能です。
この記事の写真は○の位置から撮影しています。(3列目くらい)

放揚は正面だけでなく左右にも向いてくれます。
斜めくらいのほうが顔にピントは合わせやすいです。
15時半時点では既に観覧席、カメラ席ともに最前列は埋まり、2列目も大体埋まっているような状況でした。(2023年)
装備
- レンズ:最低でも観覧席300mm、カメラ席400mmは必要です。600mmあれば表情をしっかりと映すことができると思います。
- 三脚:望遠のスローシャッターなので使った方が安定します。ただし余裕のある撮影ではないので手持ちも選択肢に入ると思います。観覧席なら下から見上げるような構図で撮ることもできます。
- カメラ:手持ちなら手振れ補正が欲しいです。カメラバッグを支えにして、EOSR6+EF70-300mmで300mm,0.3sならそれなりの成功率で撮れました。
アクセス
会場 | 館林城ゆめひろば |
Webサイト | https://www.utyututuji.jp/ |
住所 | 群馬県館林市城町2地内 |
アクセス | 東武伊勢崎線「館林駅」から徒歩20分 東北自動車道「館林IC」から車で10分 |
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